米経済、住宅市場が引き続き成長の重し=ダドリーNY連銀総裁

米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は5日、
連邦準備理事会(FRB)の金融緩和策に
住宅市場が十分に反応しておらず、引き続き
経済成長全般に障害となっているとの認識を示した。

総裁は、最近の住宅市場は幾分改善しているものの、
信用へのアクセスは引き続き限られ、米景気回復の
ペースは全体として失望を誘うものになっているとした。

総裁は、同連銀主催の住宅不動産会議で「景気の伸びを
妨げる逆風が吹くなか、金融政策の大幅緩和に住宅市場が
十分に反応しなかったことが主な障害となっている」と述べた。

総裁は「(住宅価格を含む)各種の住宅市場指標が最近、
幾分改善したようにみえる」と指摘。

その上で、住宅着工の絶対的水準は依然低く、
市場の状況も地域によって異なり、
問題が生じているとの認識を示した。

「成長に対する住宅の貢献度はようやくプラスに転じたが、
その大きさは過去の回復局面と比べて相当小さなもの
となっている」と述べた。