IFO経済研究所のエコノミスト、Klaus Wohlrabe氏は23日、
第4・四半期のドイツの国内総生産GDP)伸び率は第3・四半期よりも
さらに鈍化し、マイナス成長になる可能性があるとの見方を明らかにした。
ロイターに対して述べた。

同氏は「(第4・四半期は第3・四半期よりも)一段と
弱含む見通しだ。企業は2013年第1・四半期までは、
IFO指数が若干改善した影響を感じることはないだろう。
(第4・四半期の)成長率は、ゼロ付近となり、マイナスにすら
落ち込む可能性がある」との見方を示した。

第3・四半期のドイツのGDP伸び率改定値(季節調整済み)は
前期比プラス0.2%となり、第2・四半期の0.3%成長から鈍化した。

IFO経済研究所がきょう発表した11月の独業況指数は101.4と、
前月から予想外に上昇し、6カ月連続の低下に歯止めがかかった。

ただ同氏は、これは転換点ではない、と指摘。

不透明感が残るなか、企業は依然として、
投資を先延ばししている、との見方を示している。