米「財政の崖」、州格付けに大きなリスク=フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティングスは3日、米国で年明けに
減税失効と歳出の自動削減が重なる「財政の崖」が、州政府にとって
2013年に最大の信用リスクになるとの見方を示した。

フィッチのマネジングディレクター、ローラ・ポーター氏は声明で
「経済全体に対する財政の崖のリスクが州の格付けにとって
最大の懸念材料」とし、州の歳入体系は経済情勢の変化を敏感に
反映するためと説明した。

年明けに開始が予定される歳出の自動削減は連邦予算の
幅広い分野にわたっており、州政府向け予算もカットされる。

フィッチはリポートで「州政府にこれまで通りのサービスレベルを
求めながら、費用は連邦政府から州政府に転嫁することを決めれば、
大きな懸念要因になる」と指摘した。