ブラジル中銀が大規模な市場介入、レアル安阻止へ

ブラジル中央銀行は3日、通貨レアルの急落に歯止めを
かけるとともに、ドルが不足しがちな年末のドルの流動性
支えるため、大規模な市場介入を実施した。

中銀は朝方2度にわたって通貨スワップ入札を実施。

午後にもスポット市場で2度のドル入札を実施した。

3日は取引開始直後にレアルが1米ドル=2.1382レアルまで
下落したものの、中銀の介入を受け、0.5%高の
2.1190レアルで取引を終えた。
レアルは11月に4.7%下落。

その下げ幅の半分は11月最終週の動きだった。

11月30日に発表された第3・四半期のブラジル国内総生産
GDP)伸び率が前期比0.6%と、エコノミスト予想の半分に
とどまったことから、レアルの先安観が一段と強まっていた。