G7為替声明を支持、通貨戦争に勝者はいない=メキシコ中銀総裁

メキシコ中央銀行のカルステンス総裁は、
主要7カ国(G7)が前日発表した為替に関する
声明を支持するとともに、本格的な通貨戦争は
誰の利益にもならないと述べた。

15〜16日にモスクワで開かれる20カ国・地域(G20
財務相中央銀行総裁会議への出発を控えた同総裁は
記者会見で、「明らかにわれわれにも向けられた声明で、
これを支持する立場にあるだろう。G20での議論も
みる必要がある」と述べた。

また弱めの為替レートを目標とする政策の効果はなく、
通貨戦争には勝者はいないと指摘。

「本格的な通貨戦争に突入すれば、結局のところ
市場のボラティリティがかなり高まり、
リスクプレミアムを押し上げ、誰も勝利しない
ことになる。各国は差し引きでコストがかかり、
利益を得ることはない」と述べた。