ユーロ圏のプラス成長は2014年に後ずれへ、雇用状況を懸念=欧州委
欧州委員会は22日、欧州連合
(EU)各国の経済見通しを公表した。
ユーロ圏経済がプラス成長に戻るのは2014年とし、
これまでの見通しから後ずれしている。
2013年のユーロ圏
成長率見通しはマイナス0.3%とした。
前年公表した見通しはプラス0.1%だった。
企業や家計へのタイトな信用供与、雇用削減、
投資凍結で景気回復が後れるとの見通しを示した。
2012年の成長率はマイナス0.6%、
2014年は1.4%成長とした。
委員会のマルコ・ブティ経済金融担当局長は、
「金融市場の状況は改善しているが、
信用の伸びはなく、経済活動の
当面の見通しは弱い」と指摘。
「労働市場の状況を
非常に懸念している」と述べた。
ユーロ圏の失業率は2013年に
12.2%でピークとなるとの見通しを示した。
民間・公共消費とも成長に
マイナスに寄与するとしている。
2013年のユーロ圏消費者物価指数(CPI)見通しは
1.8%の伸びにとどまると見通している。