英首相、財政赤字削減計画の堅持を表明

英国のキャメロン首相は7日、
財政赤字削減の計画を堅持すると表明した。

もし変更すれば、英国が「深い底」に
はまり込むとしている。

厳しすぎる緊縮策が成長を阻害しているとの批判に対して、
自身の戦略を擁護し、イングランド銀行(英中央銀行)が
成長促進のために役割を担うべきで、政府は歳出と
借り入れを抑制しなければならないと述べた。

キャメロン首相はヨークシャーで、「経済全般を
損なっている過剰な政府歳出と借り入れという
根本的な問題を解決しない限り、長期的な成長を
伴った持続的な回復は望めない」と述べた。

その上で、イングランド銀が金融の安定をリスクに
さらすことなく景気回復を支援すべきだとしている。

連立を組む自由民主党のケーブル民間企業・技術革新・
技能相はこれに先立ち、債務削減に焦点を当てた計画に
疑問を投げかけ、インフラ投資のために一層の借り入れを
行う時が来ているのではないかと示唆した。

キャメロン首相は政策への合意は得られているとして
否定したが、ケーブル民間企業・技術革新・技能相の
コメントは経済政策をめぐる連立与党内での食い違いを
露呈した形だ。

3月20日に発表される予算案に注目が集まるなか、
キャメロン首相は、経済政策が機能し始めている
との兆しがあり、その道筋を堅持することが必須だとした。