英中銀が追加量的緩和見送り、政策金利も据え置き

イングランド銀行(英中央銀行)は7日、資産買い入れ
プログラムの規模を3750億ポンドに据え置き、
追加緩和を見送った。
政策金利も過去最低の0.5%に据え置いた。

2月開催分の議事録では、夏に退任するキング総裁や、
フィッシャー委員、マイルズ委員の3人が資産買い入れ規模を
250億ポンド拡大して4000億ポンドにすることに賛成票を
投じていたことが判明しており、今回も追加緩和と
据え置きで意見がきっ抗していた可能性がある。

ただ、追加の刺激策実施に異を唱える関係者は、
高止まりしているインフレを指摘する。

英国のインフレ率は現在2.7%で、2016年初めまで
目標の2%に低下しないとみられている。

政府は緊縮路線の堅持を表明し
中銀に景気対策を求めている。

だが、中銀の取り組みにも関わらず昨年第4・四半期は
再びマイナス成長に陥り、中銀の政策では今後も
大きな成長は望めないのではないかとの懐疑的な
見方が強まっている。