米銀大手18行ストレステスト、17行が最低資本を上回る=FRB

米連邦準備理事会(FRB)は7日、大手銀18行に対する
ストレステスト(健全性審査)の結果を公表、
アライ・フィナンシャルを除く17行が普通株などからなる
Tier1自己資本比率5%を上回った。

ストレステストは、ピーク時の失業率が12.1%、
株価が50%以上下落、住宅価格が20%以上
下落するという市場にとって厳しいシナリオのもと実施。

18行のTier1比率は7.4%になるという。

これは2008年末の実際の比率5.6%を上回る。

FRBは声明で「ストレステストのシナリオは、
9四半期にわたる銀行持株会社18社の損失予想は
総額4620億ドル」としている。

テスト結果では、最低資本を上回った銀行のうち
水準が最も低かったのはモルガン・スタンレーで5.7%、
ゴールドマン・サックスの5.8%、
JPモルガン・チェース6.3%と続く。

金融危機の際に政府支援を受け、現在も74%を
政府が保有するアライ・フィナンシャル
(旧GMAC)は1.5%だった。

FRBはストレステストの結果を2回にわけて公表するが、
来週の第2弾の発表時に必要とされる資本措置を提示する。