金融市場が断片化すれば政策の影響は一様でなくなる＝ECB総裁

欧州中央銀行（ECB）のドラギ総裁は19日、
欧州の金融市場が分裂状態になれば　金融政策の
影響が一様でなくなるとの考えを示した。

総裁は講演原稿で、単一金融市場における断片的な動きは、
銀行の資金調達コストの相違などにつながると指摘し、
その結果、ユーロ圏の企業や家計に対する利下げの
影響が一様でなくなる、との考えを示した。

ECB貸出を受けるための民間銀行による担保確保の
改善に向け、ユーロ圏各国の中銀は注力していると総裁は指摘。

「ユーロシステムの信用オペの担保をクロスボーダー化する
可能性を高めるために努力しており、そうなれば効率性改善に
つながる」と述べた。