米住宅価格の上昇ペースは速すぎる=フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティングスは28日、
米国の一部地域における最近の住宅価格の上昇ペースは
速すぎるとし、価格が反転する可能性があるとの見方を示した。

フィッチは、カリフォルニア州での価格上昇が
特に目立ち、ここ1年で13%値上がりしたと指摘。

ロサンゼルスでは、失業率が10%を上回り、
ここ2年の実質所得が減少しているにもかかわらず、
住宅価格はここ1年で10%超上昇した。

フィッチのアナリストは、需給ひっ迫が
価格を押し上げていると指摘。

「借り手が価格安定を待つなか、需要は人工的に
高い水準になっている」とし、「抑制されている需要が
満たされた時点で需要は減退するだろう」との見方を示した。

賃貸物件に対して企業や小売店の需要が大きい地域で
需給バランスが特に崩れているとし、この分野に
80億〜100億ドルの資金が流れたと指摘した。