ECB総裁は拡張的措置に柔軟、発言は誤解されている=伊経済相

イタリアのサッコマンニ経済・財務相は7日、欧州中央銀行(ECB)の
ドラギ総裁による前日の記者会見について、「やや誤解されている」
との見方を示し、総裁は成長支援のために拡張的な政策をさらに
講じることに柔軟な立場をとっていると指摘した。

ドラギ総裁は6日の理事会後の記者会見で、現時点で景気支援に向け
非標準的な措置を講じる必要はないとの認識を示した。

同相は「市場は、米連邦準備理事会(FRB)が発したメッセージを、
ECBが金融引き締め局面に向かっていると解釈し、ECBが前日利下げに
踏み切らなかったことで、その解釈が確認されたと受け取っている」と指摘。

「この点において、ドラギ総裁はやや誤解されていると考える」と語った。

さらに「現在の危機から脱していないというのが、
国際的に一致した見解だ」と付け加えた。

欧州短期金利は6日、ECB理事会での決定と
ドラギ総裁の会見を受けて全般的に上昇した。

サッコマンニ氏はイタリア中銀で
ドラギ氏とともに勤務した経緯がある。