中銀の刺激策が過剰なリスクテイクを促す可能性=デール英中銀理事

イングランド銀行BOE、英中央銀行)のチーフエコノミスト
務めるデール理事は、BOEや他の中央銀行が提供する刺激策は
過剰にリスクを取ることを促し、超緩和的金融政策を
解除する時がきても、その試みを困難にさせる可能性が
あると述べた。

この他のリスクについてデール理事は、景気に対して
十分な支援をしなくなることや、インフレが目標を
上回ることで中銀の信頼性が失われることを挙げた。

理事は議会財務委員会への年次報告で、「過去1年にわたり、
これら3つのリスクを天秤にかけることが私の政策決定において
中心を占めていた。今後もそうだろう」と語った。

BOEビーン副総裁は同委員会に5月16日付で送った
書簡の中で、マイナス金利を導入するという選択肢については
依然検討されているが、資産買い入れや融資のための
資金調達スキーム(FLS)は現段階で「より確かな」
刺激策だと述べた。