欧州委副委員長がトロイカ解散呼びかけ、「自力で問題解決を」
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会の
レディング副委員長(司法・基本権・市民権担当)は16日、
EU、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)の3機関で
構成する「トロイカ」の解散を呼びかけた。
副委員長は、ドイツ南西部ハイデルベルクでの市民との対話で
「トロイカの時代は終わった。ここ数年のIMFの関与は緊急対策
だった。今後、欧州は自力で問題を解決できなければならない」と述べた。
トロイカはギリシャ、ポルトガル、アイルランドなど
危機に陥った国々が支援を受ける条件として実施する
緊縮財政や改革措置についてこれらの国と協議し、
改革の進展状況も監視している。
レディング副委員長は、欧州の機関はIMFなしで
こうしたことに対処できると指摘。
「欧州委員会は欧州の経済政府だ。われわれはECB
及び加盟国とともに、危機で深刻な打撃を受けた国々が
結束と引き換えに改革を実施することを確実にできる」と述べた。