英中銀の出口政策、ガイダンス採用でより円滑に進む可能性=フィッシャー理事

イングランド銀行(英中央銀行BOE)の
フィッシャー理事は16日、利上げ時期に関する
より明確な将来の政策指針(フォワドガイダンス)を
市場に示すことで、金融緩和の出口政策がより円滑に
進められる可能性があるとの認識を示した。

ただ、出口政策自体は数年先となる可能性があり、
一段の景気下支え策を講じるかどうかを現在
議論しているとした。

フィッシャー理事は議会の委員会で「現在議論しているのは
出口戦略がどうなるかよりも、むしろフォワドガイダンスを
示すべきか、基準値を用いるべきか、一段の刺激策を
講じるべきかということだ」と指摘した。

量的緩和の下で大量に購入した英国債
市場で売却することが課題との認識も示した。

その上で「われわれの意図を明確、透明にすれば
うまくいくとかなり楽観している。フォワドガイダンスが
手助けとなる可能性がある」と述べた。