きっかけ探しの動きか

今週の為替相場は、きっかけ探しの
展開が予想されます。

米国で一部政府機関の閉鎖があったことから、
経済指標の発表がずれ込んでいることや、
経済指標の信頼性も乏しい状況になっており、
米経済指標では反応が難しい状況になっています。

ただ、米国の金融緩和は
当面継続するだろう、との思惑は
強まっています。

一時は、9月にも金融緩和が一部解除される
との思惑が広がりましたが、これも債務上限
引き上げ合意を巡る混乱で、白紙に戻っています。

むしろ、債務上限引き上げのゴタゴタで、
当面、金融緩和の解除は難しくなった
との見方が広がっています。

米ドルを巡る見方は、弱気の見方が出ています。

この中、ユーロは弱材料を抱えていながら、
ドル自身の弱材料を意識しながら、対ドルで
堅調な動きを示しています。

ユーロに弱材料が出たら、一気に
ユーロは急落する可能性があるのです。

ただ今は、ユーロ買いがワークしているので、
その波に乗っているという感じがします。

対ドルで、ユーロが高値圏にあることで、
利食いの動きが早まることに注意が
必要だと考えます。

ユーロ急落のリスクを睨みながら、
ユーロを買って、素早く利食い
持ち込んで収益を固めることが
優先されると思います。

他方、円は情報発信する力が
ないことに変化がありません。

福島原発の問題は、
円にとっては弱材料です。

どう考えても、汚染水が
コントロールされているとは思えません。

円にとっては、潜在的
弱材料は払拭出来ません。

そうは言っても、日本の経済は順調に
回復傾向にあることで、福島原発を巡る
弱材料は今は材料視されていません。

まずは、米国の弱材料を
意識する展開が予想されます。

さらに、中国など新興市場国の
動向が気掛かりです。

米国やユーロ圏、日本の動きに
大きな変化がない分、新興市場国の動きが
気掛かりとなります。

予想レンジは、
ドル円が95.20〜99.20円、
ユーロ円が130.20〜136.20円、
英ポンド円が153.20〜160.20円、
ドル円が88.20〜95.20円。