欧州銀行ストレステスト、国債保有も審査する必要=独連銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーである
イトマン独連銀総裁は30日、ECBが実施する
銀行ストレステスト(健全性審査)を通して、
銀行が保有する国債についても審査する必要が
あるとの考えを示した。

ECBは2014年終盤からユーロ圏の銀行を一元的に
監督し始めるが、これに先立ちECBはストレステストを
実施する予定。

イトマン総裁は、銀行部門の信頼が回復できれば
ストレステストは成功するとし、同テストを通して
銀行の国債保有高も審査する必要があるとの考えを示した。
こうしたことは現在議論されているとしている。

同総裁は具体的にどのように
審査するべきかは示さなかった。

ただ、銀行が保有する国債は、中期的には有リスク資産と
見なされる社債と同等に扱われるようにする必要が
あるとの考えを示した。

銀行の新自己資本規制「バーゼルⅢ」の下では、
国債はリスクのない資産と見なされているため、
銀行は国債保有に対する損失引当金を積み上げる必要はない。