ECB、既存LTROの期限までに一段と流動性供給=オーストリア中銀

オーストリア中央銀行のノボトニー総裁は、欧州中央銀行
(ECB)は既存の長期資金供給オペ(LTRO)の期限到来までに
一段と流動性を供給するとの見解を示した。

同総裁は31日に放映されたCNBCのインタビューで
流動性を準備していることは明らかだ」と述べたが、
再度LTROを実施するのか、あるいは他の手段なのかは
言及しなかった。

この発言を受けユーロは下落し、
1ユーロ=1.37ドルを割り込んだ。

ECBは2011年12月と2012年2月、3年物LTROを通じ、
銀行システムに1兆ユーロ(1兆3800億ドル)超を供給。
最初の期限は来年遅くに到来することになる。

一部銀行は早期返済に乗り出しているものの、
苦境にあえぐ一部銀行にとっては期限が
負担となる可能性がある。

ノボトニー総裁は、ECBとしては期限到来に伴う
金融市場への急激なストレスを避けたいと指摘。

「何らかの急激な影響を及ぼさないよう、
われわれは注意している」と述べた。

総裁は、新たなLTRO、もしくはより短期のローンの
可能性について問われた際、質問には直接答えず、
銀行がユーロ圏のどこに位置しているかによって
流動性には様々な必要性があると指摘。

「タイミングの問題だけでなく、
構造的な問題もある」と述べた。