欧州の銀行、2014年は2800億ユーロの資本不足に=調査

プライスウォーターハウス・クーパース(PwC)が
28日公表した調査報告によると、欧州の銀行は
2014年に2800億ユーロ(3800億ドル)の
資本不足に陥る見通しだ。

欧州中央銀行(ECB)は来年、ストレステスト
(健全性審査)を含む一連の銀行審査を行う。

これにより、資本不足が指摘される可能性がある。

ユーロ圏外でも、スイスや英国などの規制当局は
レバレッジ比率を含む規制を強化している。

PwCのパートナー、マイルズ・ケネディ氏は、
「欧州の銀行にとって今後の数年は再び激動の
時期となる」と指摘。

「ECBの権限が及ばない諸国の
銀行にとっても、同様に課題が多い」とした。

PwCは資本不足について、資産売却などの自助努力で
一部賄うことが可能だが、ほとんどは約1800億ユーロの
新株発行で埋めることになるとした。

ケネディ氏は、「規制当局は、銀行が計画を実行するために
猶予を与える可能性が高いが、市場はより強い圧力を
かけることになる」という見方を示した。