ECB、FRB型の資産買い入れ行う正当性ない=クーレ専務理事
欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は、ユーロ圏の
インフレ見通しを踏まえると、ECBが米連邦準備理事会
(FRB)のような大規模な資産買い入れを行う必要性は
ないとの認識を明らかにした。
日経新聞とのインタビューで述べた。
クーレ専務理事は、量的緩和(QE)政策をめぐって
「ECBが取りうる金融政策手段の一つであり、原理的には
可能だ」としつつも「ECBが日銀や米FRBと同様に
大量買い入れに踏み切るべきかという点については、
現在のインフレ見通しを踏まえると、妥当とは
思わない」との見解を示した。
専務理事は、ユーロ圏のインフレ率について「低水準だが、
プラス圏にある。現時点ではデフレの脅威はない」
との見方を示した。