ECB、金融政策への過度な期待のリスクを認識=伊中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビスコ・イタリア
中銀総裁は29日、危機の局面では中央銀行の政策に対する
期待が過度に膨らむ恐れがあるとの見方を示し、ECBは
そうしたリスクを認識していると述べた。

ただ、資産買い入れや全額供給のオペなどECBの
非標準的手段については、ユーロ圏における金融の
分断化を和らげるために必要だったとして正当性を主張した。

ビスコ総裁は講演で「結果的に金融政策に過度の
負担がかかり、金利による対処の必要性があまりに
大きくなる恐れがある」とし、「われわれはこうした
リスクを認識している」と述べた。

また、低金利が資産バブルの台頭につながった場合、
こうしたバブルには金利以外の手段で対処する必要が
あるとの見方を示した。