米政府、2月下旬〜3月初旬に借り入れ手段枯渇=財務長官
ルー米財務長官は19日、議会指導部に書簡を送り、
連邦政府の債務上限を速やかに引き上げなければ、
2月下旬か3月初旬にも政府の借り入れ手段が
尽きるとの見通しを示した。
長官は「可能な限り早期の債務上限引き上げを
謹んで議会に求める」と表明した。
議会は18日、今後2年間の予算運営方針で合意。
来年初めの政府機関閉鎖は回避できる見通しが強まったが、
債務上限の引き上げ問題への対応は進んでいない。
政府・議会は10月、債務上限(現行16兆7000億ドル)の
適用を2月7日まで中止することで合意。
同日までに上限引き上げが決まらない場合も、政府内の
口座間の資金のやりくりで、数週間は債務上限到達を
回避できるが、同長官によると、2月下旬から3月初旬には
そうした特例措置の手段も尽きる。
政府資金が枯渇した場合は、公的債務の返済や年金給付の
支払いに影響が出始める恐れがある。
多くのエコノミストは、米国が債務不履行(デフォルト)に
陥れば、金融市場が動揺し、不況につながる恐れさえある
と指摘している。