格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは16日、
米財政赤字の予想以上に速いペースでの縮小や縮小トレンドの
継続は、米国の格付けにプラスとの見解を示した。
ムーディーズは顧客向けリサーチノートの中で、
最近の歳出入のトレンドは、2013及び2014年の
財政赤字が、議会予算局(CBO)の予想よりも
小幅になる可能性を示していると指摘した。
経済が緩やかに拡大するとの見通しも、赤字の
対国内総生産(GDP)比率低下の一助になる
との見方を示した。
最新のデータによると、赤字の対GDP比は
2015年度には約2%近辺と、昨年度の
4%近辺から低下する見通し。
ムーディーズは昨夏、米国のソブリン格付けを
トリプルAに据え置き、見通しを
「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。