ECB専門家委、EONIAの上昇ペースを懸念=議事録

約20人の有力トレーダーと欧州中央銀行(ECB)
内の専門家で構成されるマネー・マーケット・
コンタクト・グループ(MMCG)内で、
ユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)の
上昇ペースが速すぎるとの懸念が出ていることが
分かった。

12月開催分の会合議事録が
28日、公表された。

議事録は「複数のMMCGメンバーは、
現在の市場の機能や分裂を踏まえると、
25ベーシスポイント(bp)に向けた
EONIAの正常化は急すぎるとの懸念を
示した」と指摘。

その上で「引き締まりは、市場の正常化ペースを
上回る3年物オペ資金の返済ペースが主因で、
銀行がECBのオペ参加に消極的なことも
背景にある」としている。

銀行がオペ参加をためらう理由の1として、
ECBがユーロ圏の主要銀行に行う資産審査で、
2013年末時点のバランスシートが審査の
対象となることが挙げられるとしている。

MMCGでは、下限金利である中銀預金金利
マイナスへの引き下げについても協議されたが、
複数のメンバーは「短期金融市場の活動に
マイナスの影響を与える恐れがある」として懸念を
表明した。