最近の市場変動、米緩和縮小でなく新興国の問題に起因=IMF高官

国際通貨基金IMF)のホセ・ビナルス金融資本市場局長は
28日、最近の国際金融市場の不安定さは、一部新興国の問題が
原因であり、米連邦準備理事会(FRB)の緩和縮小開始とは
関係ないとの見解を示した。
記者団に対し述べた。

ビナルス局長は記者団に対し「ここ数日の
動向の大部分は、一部の新興国の問題に
関連したものだ」と分析し「米金融緩和の
縮小をめぐる観測はこれまでのところ重要な
要因となっていない」と指摘した。

FRBは債券買い入れの縮小開始に関して、
経済指標の改善と歩調を合わせて慎重に
行ったと述べた。

債券買い入れ縮小と利上げ開始をFRB
明確に区別しており、同局長は市場との対話が
改善したとして、昨年10月時点と比べて
量的緩和の解除がスムーズに進む可能性が
高まったとの見方を示した。

新興市場国については、インフレを抑制し
信頼を維持するために中央銀行が独立性を
保つことが重要と指摘した。