英中銀当局者ら、利上げ時期で見解異なる可能性=マイルズ委員

イングランド銀行(英中銀、BOE)金融政策委員会の
マイルズ委員は23日、英紙フィナンシャル・タイムズ
(FT)のウェブサイトに掲載された寄稿の中で、
最初の利上げ時期について政策当局者らの見解は
一致しない可能性があるとの見方を示した。

同委員は、英経済における余剰生産能力の大きさや、
それがインフレ率にもたらす影響について
金融政策委には意見の相違があると指摘。

「これは自然な帰結として、今後の適切な
金利水準に関する見方の相違につながるだろう」
と述べた。

余剰生産能力の大きさは、利上げが必要と
なるまでにどのくらい成長余地があるのかを
示す指標とされる。

英中銀はこれまで、過去最低となっている
0.5%の政策金利を近いうちに引き上げることは
ないとの見通しを示しつつ、英経済における
余剰生産能力が完全に解消される前には
利上げを実施するとしている。

マイルズ委員は利上げが始まっても漸進的な
利上げとなり、過去に通常とみなしていた
水準を下回るだろうとの見方を示した。

英中銀は、2月のインフレ報告で余剰生産能力は
おそらく国内総生産GDP)の1.0〜1.5%だとしたが、
カーニー総裁を含む英中銀当局者らは今月、
このレンジを若干上回るだろうとの見方を示した。

一方、ウィール委員は20日、余剰生産能力は
0.9%にすぎないとの見方を示した。