ユーロ圏の低インフレ、従来の想定より長期化も=フィンランド中銀

フィンランド銀行(中央銀行)は四半期報告の中で、
ユーロ圏のインフレ率が、これまでの想定よりも
長い期間にわたって低水準で推移する可能性が
あるとの見方を示した。

ユーロ圏の2月のインフレ率は前年比0.7%で、
欧州中央銀行(ECB)による11月の予想外の
利下げのきっかけとなった水準に再び低下。

域内のデフレリスクを浮き彫りにした。

ECBのインフレ率目標は
2%以下でその近辺の水準。

最新の理事会では
政策金利を据え置いた。

また、ドラギECB総裁は今月に入り、
ユーロ圏のデフレリスクは「極めて限定的」
と指摘していた。

ECB理事会メンバーのリーカネン・
フィンランド中銀総裁は24日、失業率が高く、
生産能力を大幅に下回る水準で稼働する工場も
多いため、ユーロ圏の景気が回復しても当面は
ECBが低金利を維持する可能性があると指摘した。

リーカネン・フィンランド中銀総裁は、
必要であれば景気刺激のためにECBが
行動する可能性があると述べ、インフレ圧力に
ついては「緩やか」だとの見方を示した。