中国財政次官、IMFが指摘したハードランディングリスクを一蹴

中国の朱光耀財政次官は、中国にはハードランディングの
リスクがあるとの国際通貨基金IMF)の警告を一蹴。

政府は金融リスクに対する対応を
とっているとの見解を示した。

同次官は一部の西側記者団に対し、IMFとは
緊密に調整しているが全てにおいて
同意しているわけではないと指摘。

IMFは専門的な金融機関だと考えているが、
利用している方法や伝統的な考え方には改革が
必要」との認識を示した。

その上で「IMFの分析や方法論は、各国の実態を
反映する必要がある。これは世銀にもいえることで、
ひとつの方法が全てに適合するわけではない」と述べた。

国際通貨基金IMF)のラガルド専務理事は、
中国には少ないながら「ハードランディング」の
リスクがあるとし、シャドーバンキングや
金融セクターの自由化などを進めるよう求めた。

中国は既に対策をとっているとし、「リーマン危機や
欧州債務危機時の欧米の対応と比べ、中国の対応は
これまでのところ最も成功していると考えている」
と語った。

地方政府の資金調達を行う融資平台問題は、
政府債務と保証債務を明確にするための
監査が入っていると指摘した。

最近の人民元下落については他の当局者と
同様の見解を繰り替えし、「需給の変化により
人民元レートも上下するよう望む」と述べた。