ミドルスキルの労働者、職探しに苦戦=米NY連銀

米ニューヨーク連銀の当局者は21日、不況で職を失った、
教育・建設などの分野に従事するミドルスキルの労働者の
多くが復職できておらず、労働市場の状況を一段と
悪化させているとの見方を示した。

これら労働者の所得水準は
年2万5000ドル〜5万ドル程度。

ニューヨーク連銀の当局者は、ニューヨーク、
ニュージャージー州北部、プエルトリコ
労働市場の状況に関する記者説明で、過去3度の
不況では、ハイスキルやロースキルの職種に比べ、
ミドルスキルの職種で雇用が最も失われたと指摘。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は「これまで
3度の不況で失職したミドルスキルの労働者が、
その後の景気回復局面で必ずしも皆復職している
わけではない」と述べた。

ニューヨーク連銀が21日発表した調査によると、
2007〜2010年の間、ミドルスキルの労働力は9.3%減少。

景気が上向き始めて以降は、1.9%増加した。

一方、法律や金融、医療の分野に
従事するハイスキルの労働力は7.8%増加。

これら労働力は、景気後退期にも1%増加していた。