トルコ中銀が予想外の利下げ、主要政策金利9.5%に

トルコ中央銀行は22日、主要政策金利
1週間物レポレートを50ベーシスポイント
(bp)引き下げ、9.5%とした。

利下げは1年ぶりで、据え置きを
予想していた市場にはサプライズとなった。

中銀は声明で、「不確実性の低下」とリスク
プレミアムを示す各指標の改善を背景に
市場金利が期間を問わず低下していることを
理由に挙げた。

翌日物貸出金利は12%に、
翌日物借入金利は8%に、それぞれ据え置いた。

トルコのエルドアン首相は先月、
中銀に利下げを求めていた。

首相は8月の大統領選挙に出馬すると
見込まれており、力強い経済成長の持続を
望んでいる。

通貨リラは中銀の決定を受けて、一時対ドルで
2.10リラに下落したが、その後下げを戻した。

中銀もまた、インフレ率が6月に低下し始めると
予想しているが、年末のインフレ率は7.6%と、
依然として目標を上回るとみている。

中銀は、インフレ見通しが大きく改善するまで、
引き締めスタンスを維持すると再び表明した。