米格付けを「AA+/A─1+」で確認、見通しは安定的=S&P

格付け会社S&Pは6日、米国の格付けを
「AA+/A─1+」に据え置いたと発表した。

米国の裾野が広く、底堅い経済や多岐にわたる
経済政策の柔軟性を格付け据え置きの理由に挙げた。
見通しも安定的を維持した。

同時に、二極化する政策決定環境に加え、
高水準の一般政府債務や財政赤字
米格付けへの重しとなっていると指摘した。

その上で、超党派の取り組みによって、
瀬戸際政策の動きが後退している一段の
確証が示されれば、「AAA」への引き上げも
あり得るとした。

米国の政府債務は安定化したものの、
今後10年の終わりまでに増加に転じる
公算が大きいとの見通しを示した。

今後数年の実質国内総生産GDP)の伸びは
2.5〜3.5%と予想。他の主要国と同水準、
もしくはそれを上回る成長を遂げると見込んでいる。

また、米金融政策の柔軟性及び効果をめぐる
良好な見通しに対して、重大なリスクは
存在していないとした。