物価上昇に向けた追加措置、IMFと見解の相違ない=クーレECB専務理事
欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は20日、
ユーロ圏の物価上昇を促すための追加措置の
可能性について、ECBと国際通貨基金(IMF)
との間に見解の相違はない、と述べた。
欧州連合(EU)財務相理事会の会場に
入る際、記者団に述べた。
クーレ専務理事は「IMFと見解の違いはないと思う。
われわれは、インフレ率があまりにも長期にわたり、
低すぎる水準にとどまれば、追加の非標準的な措置を
含む、追加の措置を講じる可能性があるが、今は
その状況にない、との見解を明確に示してきた。
したがってIMFとの意見の不一致はまったくない」
と述べ「(追加措置を講じる)可能性はあり、準備は
しているが、今は必要ない」と語った。
IMFは19日発表したユーロ圏に関する報告書で
「必要であれば追加措置も辞さないというECBの
姿勢は心強い。インフレが低水準にとどまり続ければ、
ECBはソブリン資産を中心とした大規模な
資産購入プログラムを検討すべき」と指摘した