米経済の拡大続く、熟練労働者の獲得困難=地区連銀報告

米連邦準備理事会(FRB)は16日に公表した
地区連銀経済報告(ベージュブック)で、米経済は
過去数週間で引き続き拡大し、製造業の活動が
増したとの認識を示した。

一部地区では、雇用者側から熟練労働者の
獲得が困難との報告があったとした。

経済活動の拡大の度合いについては、12地区中
5地区が「緩やか」とし、残り7地区が「控えめ」
と判断。

「大半の地区は成長見通しに
対して楽観的だった」とした。

今回の報告は7月7日までの情報に基づき、
カンザスシティー地区連銀が作成。

第2・四半期の底堅い成長の兆しを示唆する
各種指標の内容と合致しており、年内の
経済見通しが明るさを増していることを
裏付けるものとみられる。

消費支出は大半の地区で増加、
自動車販売の伸びが目立った。

製造業は全地区で引き続き改善したほか、
多くの事業分野で伸びが認められた。

労働市場の状況は全地区で改善し、一部地区では
熟練労働者の確保が困難な状態との報告があった。

それに伴い当該地区では賃金が上昇したものの、
全般的な賃金圧力は引き続き抑制されたものとなった。