FRBの低金利維持は高リスク、ソロス氏の元片腕が警告

米著名投資家ジョージ・ソロス氏の片腕として
英ポンド売りを主導したことで知られるスタンレー・
ドラッケンミラー氏は16日、米連邦準備理事会(FRB)が
金利政策を維持することはあまりにもリスクが高く、
今後数年で新たな問題を生じさせる可能性があると警告した。

ドラッケンミラー氏は「現在FRBが取っている政策は
不必要なだけでなく、見極められないリスクが伴う」と指摘。

「最終的に悪い方向に向かうかはよく分からない」とした上で、
「好ましくない賭けをしているということは確実に言える」
と述べた。

CNBCインスティチューショナル・インベスター・
デリバリング・アルファ・コンファレンスで語った。

悪影響は新規株式公開(IPO)の
市場で既に見受けられると指摘。

現行の金融政策が、リスクの高い
投資を助長しているとした。

ドラッケンミラー氏は金融危機後の景気安定に
緩和策は重要だったが、今の時点でそれに
固執するのは誤りだと指摘した。

FRBのイエレン議長は前日、労働市場
まだ健全化していないと語り、雇用や賃金に
関する統計で金融危機の影響が完全に
払しょくされたことが示されるまで、緩和的な
金融政策を維持することを示唆していた。

ドラッケンミラー氏は「彼らに確信を持たせるような
見通しがどのようなものであるのか、正直分からない」
と述べた。

ドラッケンミラー氏(61)は2010年、自身の
ヘッジファンドを閉鎖し、以後、大規模な投資を
行わない意向を示していた。