ECB、ストレステスト完了後に個別行の詳細データ公表へ

欧州中央銀行(ECB)は17日、域内銀行のストレステスト
(健全性審査)の完了後に個別銀行に関して発表するデータの
詳細を明らかにした。

ECBは銀行監督一元化に伴いユーロ圏の大手128行の
資産及び危機時の対応能力の査定を行っており、
10月後半に結果を発表する計画。

ECBは、各行の自己資本比率に加え、
ポートフォリオの詳細も公表する計画。

さらに、融資残高に対する不良債権の割合や、
不良債権に対する引き当ての標準値なども発表する。

これにより、アナリストや投資家は、各行の財務状況を
より明確に把握し、比較することが可能になる。

テストの結果は、各行の2013年末の状況に
基づき出されるが、1月1日から9月30日の間に
資本市場で調達した資金の詳細も明らかになる。

自己資本不足が指摘された銀行は、
2週間以内に対応策を提出する必要がある。

ECBはさらに、テスト終了までの期間について、
9〜10月に銀行に対して暫定的な結果を伝えるなど、
スケジュールの詳細を明らかにした。