マイクロソフトが過去最大のリストラ、1万8000人削減へ

マイクロソフトは17日、今後約1年で
最大1万8000人を削減する計画を明らかにした。

全従業員数の14%に当たり、
過去最大規模のリストラとなる。

このうち1万2500人前後は、4月に買収した
ノキアの携帯電話機事業から生じた重複領域の
解消を目的とした削減となる。

ノキア部門の買収によりマイクロソフトの従業員数は
2万5000人増加し、12万7000人となっていた。

マイクロソフトは買収合意の際に1年半で
6億ドルの年間コストを減らすと表明していたため、
ノキア部門に絡む人員削減は予想されていた。

サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は先週、
従業員に宛てたメモで、「より効率的な」事業に
向けた計画の概要を示していた。

ノキア関連以外の人員削減について同社は内訳を
公表していないが、第1弾はシアトル地域の
1351人が対象になるとした。

同社は、今後4四半期にわたり、11億〜16億ドルの
関連費用(税引き前)を計上すると明らかにした。

マイクロソフトは2009年前半に従業員の約6%にあたる
5800人を削減しているが、今回はそれを上回る。

パソコン以外のインターネット端末が急拡大する中、
かつてのパソコン業界の覇者は相次いで
リストラを実施している。

ヒューレット・パッカード(HP)は3〜5年かけて
最大5万人を削減する計画で、IBMは1万3000人を
解雇あるいは配置転換するとみられている。

インテルシスコシステムズもここ1年の間に、
従業員の約5%を削減すると発表している。