中国企業の食肉安全問題、米スタバや日本マクドナルドに拡大

米食品卸売会社OSIグループの中国法人である
上海福喜食品をめぐる食品安全問題が広がりを
みせている。

スターバックスや、米バーガーキング
ワールドワイドなどに加え、日本マクドナルドにも
影響が及んでいる。

上海福喜をめぐっては、従業員が工場の床から
食肉を拾っている姿や、期限切れの食肉を
混ぜている姿がテレビで報じられた。

同社から食肉を仕入れていた米マクドナルドと、
ケンタッキーフライドチキン(KFC)を運営する
ヤム・ブランズは21日、相次いで中国の
消費者に謝罪。

スターバックスは22日、中国の一部店舗で
販売した商品に、上海福喜から仕入れた鶏肉が
含まれていたと発表した。

上海市当局は報道を受けて、
20日に上海福喜の工場を閉鎖した。

日本マクドナルドは上海福喜から2割程度の
チキンナゲット向け鶏肉の供給を受けていたと発表。

問題の商品販売を21日に
停止したことを明らかにした。

タイや中国の別の業者からの
調達に切り替えたという。

バーガーキングと、頂新国際集団が運営する
中国のファストフードチェーン店「徳克士
(ディコス)」は、上海福喜から仕入れた食肉を
使用した商品は販売しないと表明した。

ピザチェーンの米パパ・ジョンズ・インターナショナルは
ミニブログ上で、上海福喜から仕入れた食肉を使用した
製品全てを撤去し、同社との取引関係を打ち切ったと
明らかにした。

スターバックスは中国語のミニブログで、
上海福喜とは直接のビジネス関係はないとしつつ、
上海福喜と取引のある別の業者から鶏肉を仕入れたと
明らかにした。

鶏肉は商品「チキン・アップルソース・パニーニ」で使われ、
13省・市の店舗で販売されたという。

同商品は全て、現在は販売していないとした。

また、食品も提供しているスウェーデンの家具大手イケアは
ミニブログで、昨年9月以降、上海福喜から製品を
仕入れていないと明らかにした。

宅配ピザチェーン大手ドミノ・ピザと、
米ドクターズ・アソシエーツ傘下の
サンドイッチチェーンであるサブウェイは、
ネット上で上海福喜と取引があると
名指しされたものの、中国の店舗で
同社の食肉は使用していないと明らかにした。

このほか、中国で牛丼チェーン「吉野家」を
展開する香港上場の合興集団と、ファミリーマートは、
上海福喜から仕入れた製品は現在使用していないと
明らかにした。