米経済、FRB目標にかなり近づく=クリーブランド連銀総裁
米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は4日、
国内経済状況が連邦準備理事会(FRB)の目標に
「かなり」近づいたとの見方を示した。
ただ、望ましい利上げ開始時期に
ついて言及を避けた。
総裁は就任後初めての講演に臨んだ後、記者団に
「これまで長期間続いた状況と比べると、目標に
かなり近づいたというのが私の見方だ」と指摘。
FRBは利上げ時期よりも、金利政策の姿勢を
左右する景気状況を注視すべきだと述べた。
講演後、会場から裁量的な金融政策アプローチを
好むかと問われ、総裁は「裁量的に対して、わたしは
体系的な金融政策の支持者だ」と答えた。
ただ、単一のルールで状況判断や政策を決めるのでなく、
複数ルールの結果を見極める意向を示した。
国内の労働参加率が低いことに関しては、
循環的、構造的な要因を指摘した。