ECB月報、イタリアに財政基盤の強化迫る

欧州中央銀行(ECB)は11日公表の月次報告で、
イタリアの予想よりも弱い経済動向が今年の
財政赤字削減目標の達成を危うくしていると警告し、
同国政府に対し一段と財政基盤を強化するよう求めた。

イタリアのレンツィ首相は今週、今年の経済成長率が
「ゼロ」近辺になるとの見方を示している。

月報は、財政赤字を対国内総生産GDP)比2.6%に
削減するというイタリア政府の目標について、
「この達成をめぐるリスクが引き続きある。
予想よりも悪い経済動向を踏まえると特に
そう言える」と指摘。

その上で、欧州連合EU)の安定成長協定が掲げる
債務削減などの要件を満たせるように、イタリアは
財政規律を一段と強化することが重要だとした。