大手銀のバーゼルⅢ対応前進、不足金150億ユーロに縮小=BIS

国際決済銀行(BIS)は11日、新銀行自己資本規制
バーゼルIII)に関する報告書で、銀行の新規制への
対応が進展しており、最低7%のコアTier1(狭義の
中核的自己資本)比率の達成に拡充が必要な不足資金が
減少したと明らかにした。

12月末時点における世界の銀行大手102行の
推定資本不足額は、151億ユーロ(195億ドル)。

半年前の575億ユーロ、約3年前の
3740億ユーロから大きく減少した。

対応が最も遅れているのが欧州の銀行で、
欧州銀行監督機構(EBA)によると、欧州大手銀
42行の不足資金は推定116億ユーロだった。

半年前の363億ユーロからは改善した。

12月末時点の大手行のコアTier1は平均で10.2%と、
昨年6月末の9.5%から上昇した。