ドイツ景気は拡大基調維持、地政学的紛争が重しに=経済省月報

ドイツ経済省は10日公表した月報の中で、国内景気は
引き続き拡大基調にあるものの、地政学的紛争や
自国以外のユーロ圏地域における景気低迷が
経済成長の重しになっているとの見方を示した。

月報は「世界経済は成長しているが、
想定よりもペースは鈍い」と指摘。

「多くの地域における構造問題とともに、
地政学的紛争がパフォーマンス改善を妨げている。
これらは不透明感を増大させ、企業の意思決定に
影響を及ぼしている」とした。

米国や一部のアジア新興国が成長を促す要因に
なっているとしつつ、不安定なユーロ圏の回復、
日本やロシア、ラテンアメリカ脆弱性のほか、
まだら模様となっている中国の成長がドイツに
とって重しだと指摘。

「全体として、海外の経済情勢は従来の
想定ほど明るくはない」とした。