企業の海外展開、収益・株価に好影響=日銀調査

日銀は18日、海外展開に積極的な企業ほど収益や
株価が高いとの研究結果をまとめて公表した。

アベノミクスを受けて2年弱続く大幅な円安にも
かかわらず輸出が大きく伸びていないが、海外展開に
積極的な企業収益は伸びており、日本経済に
寄与している形を示した格好だ。

日本政策投資銀行東洋経済新報社などの
データベースをもとに、上場企業(新興市場除く)の
海外拠点数と連結経常利益率、資本集約度、研究開発費、
社齢、負債比率の関連を試算。

海外進出に積極的な企業ほど収益性が
優れている可能性があるとしている。

もっとも競争の厳しい海外市場で展開するには
相応のコストも必要なため、収益性が高い企業が
積極的に海外展開を行っている可能性もありうると
指摘している。

1999〜2004年度と2005〜2012年度を比較して、
海外部門の伸びが収益に与える影響が近年高まりつつ
あると推計。

利益と海外拠点数と企業の時価総額の関連を試算し、
海外拠点が増えるほど株価・企業価値を増やす効果があり、
その効果が近年高まりつつあるとしている。