ECB新長期オペへの弱い需要、深読みすべきでない=プラート理事

欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は18日、
ECBが同日実施した新長期資金供給オペ第1弾で
供給額が市場予想を下回ったことについて、結果を
深読みすべきでないとし、資金供給オペはECBが
打ち出した刺激策パッケージの一部に過ぎないと強調した。

第1回の期間4年の資金供給オペ「的を絞った
長期資金供給オペ(TLTRO)」では、255行に対し
826億0200万ユーロを供給。

市場予想の1330億ユーロには届かなかった。

オペの結果を受け、ECBがさらに積極的な景気刺激策の
実施を余儀なくされる可能性があるとの観測が広がった。

プラート専務理事はロイターとのインタビューで、
初回のオペは通常、12月に実施される2回目の
オペよりも需要が控えめと指摘。

さらに、「信用をめぐる問題に対処するために
打ち出された6月及び9月の措置を総合的に
考慮すべきであることを市場は理解している
はずだ」と語った。

その上で「すべての措置が実施された段階で初めて
効果を見極めることができる」と強調した。

総裁はまた、低インフレの期間が過度に長引く
リスクへの対処がさらに必要となれば、ECB理事会は
追加的な非標準的措置を活用していくことで
全会一致していると再表明した。