日銀の上期純利益は前年比5割増、国債など利息収入増

日銀が26日発表した2014年度上期決算によると、
最終利益に当たる当期剰余金は5878億円となり、
前年同期の4006億円から47%増加した。

量的・質的緩和(QQE)で大量に
買い入れた国債などの利息収入が増えた。

日銀の自己資本比率は7.76%と3月末の
7.74%から上昇したものの、日銀が財務の
健全性の目安としている8%を下回った。

大規模な資産買い入れにより、国債
利息収入などの経常収入が5643億円と
前年同期の4080億円から38%増加した。

為替円安により保有外貨資産の評価益が
3055億円発生したが、前年同期
(3036億円)との比較では微増に
とどまった。

保有資産の9月末時点での評価益は、
国債が3兆5947億円(3月末は
2兆7234億円)、株式が1兆2030億円
(3月末9369億円)、ETF1兆3720億円
(3月末9973億円)、REIT627億円
(3月末433億円)とそれぞれ
3月末より拡大した。

社債の評価損も42億円と
3月末の60億円から縮小した。