国債買い入れの是非、来年第1四半期に判断可能に=コンスタンシオECB副総裁

欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオ副総裁は、
ユーロ圏経済を支援するための国債買入を始めるか
どうか、来年第1・四半期に評価することが可能
との見解を示した。

ECBはカバードボンドや資産担保証券
(ABS)の買い入れを始めており、
バランスシートの規模は現在よりも
1兆ユーロ多い2012年初めの水準に
拡大すると見込まれているが、副総裁は
「もちろん進展の度合いが想定どおりか
どうか注視する必要がある。特に来年第1・
四半期中には、その通りになっているか
どうかを評価することが可能だ」と述べた。

その上で「想定どおりになっていない場合、
流通市場での国債などの資産買い入れを
検討する必要がでてくる」と述べた。

副総裁は「これは純粋に金融政策上の判断で、
ECBへの各国の資本割り当て、ECBの責務、
法的権限に沿って買い入れることになる」
とも語った。

ユーロ圏のインフレ率はECBの目標を大幅に
下回っており、当面は低水準の状態が続く
可能性があるとの見方を示した。

金融市場については「世界的に金融資産市場で
一部の泡(フロス=ミニバブル)がみられる。
欧州でも程度は低いが一部の資産に地域特有の
さがみられる」と述べた。