来年初めの資産買い入れ見直し、全会一致で決定=クーレECB専務理事

欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は、先週の
理事会では2015年初めにインフレの下振れリスクへの
対応を見直し、必要なら資産買い入れを変更することで
全員が合意したと明らかにした。

ロイターの質問に対し声明で回答を寄せた。

専務理事は理事会では「インフレの下振れリスクに対し、
いつどのように対応するかを集中的に協議した」と指摘。

「来年初めに見直しを行い、資産買い入れの規模やペース、
構成について変更する可能性があるとの点で全員の意見が
一致した」と明らかにした。

その上で、反対意見が出たのはバランスシート拡大を
めぐる文言の変更に関するものだけだったと述べた。

ECBはバランスシートの規模について、前月の理事会で
「2012年初頭の水準に向かうと予想される」と表現したが、
先週の理事会では「予想される」を「意図される」に
変更している。

関係筋がロイターに明かしたところによると、
ドイツ出身のラウテンシュレーガー専務理事と
イトマン独連銀総裁はバランスシートに
関する文言強化に反対した。