「相当な期間」は当面維持の公算、FRB当局者2人が相次ぎ示唆

米連邦準備理事会(FRB)が事実上のゼロ金利
「相当な期間」維持するとしている声明の文言は、
当面据え置かれる公算が大きくなった。

予想外に強い伸びとなった11月の雇用統計を受けて、
来週の米連邦公開市場委員会FOMC)ではこの
「相当な期間」の削除を求める意見が出る可能性も
あるが、FRB当局者2人が8日に相次いで文言維持を
支持する立場を示唆した。

米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は
マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)
とのインタビューで「『相当な期間』は適切な利上げ時期を
最も良く表現している」と指摘した。

また2015年半ばの利上げ予想は
依然として「妥当」との見方を示した。

ウィリアムズ総裁と同様、中道派とされる
アトランタ地区連銀のロックハート総裁も、
声明から「相当な期間」の文言削除を急ぐ
必要はないとの考えを示した。

10月のFOMC声明では、この「相当な期間」の
文言を据え置く一方、経済指標が上振れれば
利上げ時期は前倒しになり、逆に下振れれば
利上げ時期は遠のく可能性があるとの見解を追加した。