米経済成長は来年加速、インフレ鈍化の見通し=シカゴ連銀調査

米シカゴ地区連銀が実施した調査から、米経済の
成長ペースは来年加速し、失業率を押し下げるものの、
インフレ率は幾分鈍化すると予想されていることがわかった。

8日公表された調査結果によると、来年の
米経済成長率は2.7%になることが見込まれている。

回答者はまた、失業率が2015年第4・四半期までに
5.6%と、現在の5.8%から低下すると予想した。

回答者はさらに、消費者物価指数(CPI)が
2015年第4・四半期時点で1.7%と、
2014年第4・四半期の1.8%(推定)から、
鈍化することを見込んだ。

また、同期間に原油価格は
幾分上昇すると予想した。

借り入れコストの緩やかな
ペースでの上昇も想定。

1年物財務省短期証券(Tビル)利回りは
2015年第4・四半期までに現在の0.11%から
0.47%に上昇すると予想した。

フェデラルファンド(FF)金利については、
来年のいずれかの時点で利上げが始まる
との見方が大勢となった。

また、米10年債利回りは1年後に3%に
上昇すると予想されていることもわかった。

調査は前週、同行が開催した年次
経済見通しシンポジウムの席上で実施。

アナリストのほか、製造業や銀行などの部門から
回答者が参加し、11月の米雇用統計が発表される
5日までにまとめられた。