ドル高、米労働市場にプラスの効果=ダラス連銀総裁

米ダラス地区連銀のフィッシャー総裁は30日、
ドル高は米国の労働市場にとりプラスの効果を
もたらすとの考えを示した。

同総裁はロイターのインタビューに対し、業務を
国際的に展開する企業のトップからドル高に対する
不満の声が上がっていることは承知していると
しながらも、「所得と投資の動きが増大すれば
増大するほど、企業の規模を問わず、国内の
雇用を増やそうとする」と述べた。

また、「石油がドル建てで取引されている場合、
財の価格が押し下げられ、消費の面でも
支援となる」と指摘。

ドル高で純輸出は損なわれるものの、米経済の
輸出依存度は低下しているため、これまでほど
雇用創出は阻害されないと述べた。

連邦準備理事会(FRB)は28日に発表した
連邦公開市場委員会FOMC)声明で、
「経済活動はしっかりしたぺースで
拡大している」とし、景気判断を上方修正。

年内利上げに向けた軌道上にある
とのシグナルをあらためて送った。

今回のFOMCでは声明に反対票を
投じたメンバーはおらず、全会一致で決定。

これについてフィッシャー総裁は、投票権
持っていたとしても、反対票は投じなかった
と述べた。

同総裁は3月に退任予定。