ギリシャ国債、ECBの買い入れ対象にならず=ドラギ総裁

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は26日、
ECBは現在実施している国債買い入れ型の
量的緩和策(QE)を通してギリシャ国債
買い入れることはできないと改めて強調した。

ドラギ総裁はイタリア議会委員会に出席し、
ECBは国際支援プログラムの見直しが
完了していない国の国債は買い入れないため、
ギリシャ国債は買い入れの対象にならないと説明。

このほか、ギリシャの格付けが低過ぎること、
ECBが買い入れることができる各国の国債
割合には上限が設定されていることなどを
理由として挙げた。

また同総裁は、ECBが行っている量的緩和QE)は
ユーロ圏の景気回復を後押しするとし、すでに効果が
表れている兆候が出ているとの認識を示した。

総裁は「金融政策は循環的な回復を支援している。
回復が『循環的』であることを強調したい」と指摘。

失業率の高止まりなど、長期的な問題が未解決で
あることを念頭に、「この回復は構造的ではない」
と述べた。

その上で、最近の経済指標は、金融政策が循環的な
景気回復の支援に寄与していることを示している
との認識を示した。

またイタリアが銀行の不良債権処理の支援に
取り組んでいることについて、「イタリアの
銀行を含め、銀行のバランスシートの足かせを
軽減する措置に関して、ECBは極めて前向きに
受け止めている」とし、評価する姿勢を示した。